今回は腸脛靭帯炎(ランナー膝)について、どういった状態か?
さらに対処のやり方などをお伝えします。

腸脛靭帯炎 ランナー膝
出典:yoharano.ti-da.net

「腸脛靭帯(ちょうけいじんたい)」といっても普段は聞くことのない体の部位の名前で、とても難しい言葉に感じますよね。まずは腸脛靭帯に関する骨盤から膝までの構造を簡単に説明していきます。

足は骨盤から始まり、骨盤から股関節を通して太ももの骨(大腿骨)になり、膝関節と通してスネの骨(脛骨)に続きます。

そして、腸脛靭帯とは骨盤と大腿骨の外側からスネの骨(脛骨)まで伸びる筋肉です。お尻(大臀筋)と股関節の前側(大腿筋膜張筋)が前後から合わさり腸脛靭帯へと連結していきます。構造から考えるととても長い筋肉で硬い組織になります。基本的に長い筋肉は力が強く、体を維持することで重要な役割になります。そして腸脛靭帯炎とは文字通りその腸脛靭帯が炎症を引き起こしてしまう状態です。

どのような動きが原因となるのか

ランニング

まず、腸脛靭帯は骨盤から膝までの長い筋肉なので、膝を大きく動かす動作を頻繁にやることで膝の外側の骨が腸脛靭帯と擦れる為に痛みが出ます。なので、走る動作のスポーツ(特にランニング)をしているとなりやすいですね。

ただ、それだけが原因とは言えません。

みなさんは自分の足の形は気にしたことはありますか?

O脚、X脚など誰でも知っていることや、専門的に診ないと分かりづらい形もあります。
この足のバランスが関係して腸脛靭帯に負担をかけている場合も多いのです。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の症状

症状としては膝の外側から上に5~10㎝の所に狭い範囲での痛みとさらに押した時も痛み増し、炎症が強い場合は安静でも痛い時があります。もちろん、膝を曲げ伸ばしの動きは痛みを誘発させるのでランニングだけではなく、様々な動作中にも痛みを感じやすいです。

足の着地での踏ん張りの時や、深く足を屈伸させた時、自転車や階段上りなど深く膝が曲げ伸ばしされた時、時には歩行でも痛みが再現しやすいです。

腸脛靭帯炎(ランナー膝)の治療法

腸脛靭帯炎 ランナー膝

基本的には炎症を伴う状態なので何をしなくても痛みが出ている場合は運動の中止や運動量を減らす事が大切です。さらに炎症を抑える為にアイシングなどが有効です。ただ保存的な事ばかりではメンタル的にも不安になりますし、気持ちは焦るばかりだと思います。もちろん、最善の治療をする事で早い段階での競技復帰も可能です。

当整体院の治療では炎症を抑える為に痛みの部分にをします。さらに腸脛靭帯の緊張をほぐす為に関連しているお尻の筋肉や股関節の前側の筋肉をマッサージ電気鍼などで緩めていきます。また、使い過ぎが原因ですが上記した通り体のバランスや歪みも根本的に関わっていきますので、全体的な調整も必要になりますね。

 

以前、腸脛靭帯炎を発症した実業団ランナーを施術させてもらった時は約3~5回の治療の内に改善し競技復帰が出来る様になりました。ただ、また負荷が強くなると再発の可能性は強いですし、目標にしている大会が近いほど練習量が多くなりやすいので仕方なく痛める場合があります。

その時の治療は鍼通電治療で患部と股関節周りに刺鍼し、按摩マッサージでお尻(大臀筋)と股関節の前面(大腿筋膜張筋)をほぐし、足のバランスを整える為に指圧やストレッチで全身調整し、最後に走り方や歩き方での注意する所を患者様と理解しながら癖を治していきました。

この方は来院のペースやセルフケアをしっかり守って頂き、スムーズに良くなっていったので目標の大会にも出場できて、大会の時は見ている私の方が緊張していたのを思い出します。

 

痛みの原因を知る事で正しいケアが出来ます。
みなさんの楽しいランニング・スポーツ生活のヒントになれればと思います。

三輪整骨院・鍼灸マッサージ院   鍼、指圧按摩マッサージ師 金田・三浦